Tales of the Arabian Nights No.6 「イスラム黄金時代のオーラルケア」

4000年以上前から取引され、世界で最も古い交易品の一つとされる「乳香」には長い歴史と浪漫があります。Tales of the Arabian Nightsでは、乳香にまつわるヒストリー、カルチャー、ウェルネスなど、ちょっとしたエピソードをアラビアンナイトのように物語っていきます。 

イスラム帝国が繁栄を極めた8世紀の黄金期には科学、哲学、医学も発達しました。当時最先端医学の権威はペルシャ人医師たちでした。彼らの著作は当時イスラム世界の共通語であったアラビア語で書かれています。

最も重要な医学書は、アブバクル・アフワイニ医師の著書『ヒダーヤト・アル・ムタッリミン・フィ・アッティブ』(医学指南)の中には口腔疾患の治療について記述があります。

当時の迷信的な見解、呪文、魔法、魔除けや虫歯の中には大蛇が暴れるなどといった誤った事が一般に信じられていましたが、アフワイニ医師の歯科疾患と治療に関する見解は、主に解剖学に基づいており、歯の痛みを和らげるために歯の神経の切断、麻酔の使用、天然の抗炎症薬である乳香の使用、そして歯抜歯を最後の手段とした革新的な考え方は高く評価され、その後の西洋医学の発展に大きく貢献しました。この黄金期にペルシャ人医師たちが発明した医療器具は今日でも使用されています。

エルシーワ口腔美容コレクションに使われている乳香はその薬用効果からイスラムの長い歴史の中で神聖な儀式や口腔ケアなどに使われ、とても重宝されてきました。

 

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